必勝の面接話法31

人間性・職業観・人生観に関する質問
- 01 自己紹介をして下さい。
- 面接の導入部分でしばしば投げかけられる質問ですが、自己紹介の機会の少ない日本人には、突然「自己紹介を」と求められてもうまくまとめられないケースが多いようです。 長いばかりで結局イマイチまとまりのない話になってしまうケース、もう1つは20~30秒で簡単に切り上げてしまうケース。
まずは2~3分程度を目安に、あなたの人間性や経験・スキルなどポイントをまとめ、「何を」「どのくらい」といった具体的な数字やエピソードで表現できるよう心がけましょう。
自己紹介は、面接官に自分の目次を伝えるというイメージを持って下さい。
・慣れてきたら・・・自己紹介の中に、相手が疑問に思うようなキーワードをわざと盛り込んで、面接をコントロールすることもできます。 - 02 ご自身の強み、長所はなんですか?
- 端的に自分の長所をまとめ、具体的なエピソードをまじえつつ伝える・・・というのは他の質問と共通の大前提ですが、この質問に対する答えが、その後の質問や話題に対し、大きく影響を与えます。
答えた後に出てくるであろう様々な質問に対する回答は、やはりこの「強み」や「長所」を踏まえたものであるべき。
過去の成功体験や実績はあなたの強みの表れであり、転職後の活躍や将来的なキャリアプランとは、これを伸ばしていくこととも言えます(もちろん弱みの改善も必要です)。
ビジネスパーソンとしてのあなたの軸をなし、「これを武器にキャリアを積んでいきます!」と胸を張って言える要素を探してみましょう。
「自分の強み=相手の求めるスキル」のようにならないと意味のない回答になってしまいます。 また、具体性のない答えや、精神論はイメージを悪くしてしまう可能性があります。 - 03 あなたの弱み、短所をおしえて下さい。
- 強みとセットで聞かれることが多い質問ですが、やはり答え方の難しい質問です。自分の弱みをきっちり把握・認識していることは重要ですが、答え方によってはネガティブな印象を与えてしまいかねません。
大切なことは、端的に表現することです。その上で、その原因を理解し、改善を図ってきたこと、または改善をしていくことを話してみましょう。特に勉強して改善するものは、具体的な方法や計画をもっていることが大切です。
考え方を変え、「本来こうありたい・理想の自分」を考えたときの、「今の自分に足りないポイント」を弱みや短所として考えてみるというのも手です。もちろん「今後どうやってそれを改善していくのか?」もセットで考えておく必要があります。 - 04 あなたにとって仕事とは何ですか?
- あなたの仕事観・職業観を問う質問です。面接官はこの質問を通して、自分たちと同じ想いを共有できる人なのか見極めようとしているのです。
ここで重要なことは積極的・前向きな姿勢を示すこと。たとえば「お金のため・生活のため」というのも現実的な考えとしてはありえるものですが、 裏を返せば「仕方なく働いている」とネガティブに見られてしまうかもしれません。たとえ最終的な目的がお金であっても、それを得るためのプロセスに動機が必ずあるはずです。
仕事を通じて成し遂げたいことは何か?仕事とどう向き合いたいかを軸としてまとめてみましょう。
企業のHP、新卒向けの求人サイト等には、企業の考える理念や仕事への姿勢、期待する人材像が載っていることがあります。そこからヒントを得て答えると良いでしょう。 - 05 どんな時に仕事にやりがいを感じますか?
- 主に仕事・働くことに対するあなたのモチベーションや志向性を見る質問といえるでしょう。基本的には過去の実体験を例にして答えればよいのですが、 注意しなくてはならないのは、「その考え方が希望する仕事に合致するか?」という点です。
極端な話、「チームで目標に到達することに大きなやりがいを感じる」という返答が「実力主義に基づいて一人ひとりが独立採算」といった仕事に対してズレたものなのは一目瞭然。 事前にどのような仕事か理解しておき、それに即して答える必要があるでしょう。
話に説得力を持たせるためには、過去の経験を例に出すと効果的。キーワードは「成功」「失敗」「苦労」「実績」「達成」などがあります。 ただし、「やりがいがなくて転職した」企業先でのエピソードは矛盾していると思われかねないので要注意! - 06 仕事をする上で大切だと思うこと・こだわりたいことは何ですか?
- こちらも仕事観を問う質問ですが、入社後あなたがどのように活躍してくれるのか?というイメージを面接官は求めています。 具体的にイメージが描けるよう、それが現れている過去にあった実際のエピソードをまじえて述べられるよう心がけましょう。
ただし、内容によっては「こだわりが強い=融通が利かない・柔軟性が無い」ととらえられてしまうケースもあります。
仕事に強いこだわりを持つこと自体は良いのですが、「絶対にゆずれない」など過度な強調をしないよう気をつけましょう。
いきなりひとつに絞り込んで考えるのもなかなか難しいもの。 まずは普段の仕事でどのような気配りをしているか?
あるいはあなたなりの「仕事円滑術」はないか?など小さな“材料”を書きだしてみて、その中で共通する要素をピックアップしてみるとよいでしょう。
仕事における改善力、提案力、気配りの度合い、コミュニケーションなど様々な要素がからんできます。
過去、もっとも目で見てわかる効果のあったものを選ぶと良いでしょう。 - 07 最近読んだ本はありますか?
- 自己啓発に対する姿勢や興味の幅を見られる質問です。内容については単純に読んだ本について感想や目的でも基本的に良いのですが、単なる事実や感想ではあまり伝わりません。
どんなところに興味をもっているのか?それはなぜなのか?そこから何を得たのか?といった形で深堀りして考えてみてください。
また、その話題を全く知らない相手に対してでも理解しやすく説明ができるか?という点も大切です。 当然ながら、あなたの気になる話題を面接官も知っているとは限りません。そのような相手にでも分かりやすく伝えるには、やはり基本的なポイントを簡潔にまとめておく必要があるといえるでしょう。 - 08 まわりの方はあなたをどんな人だと言いますか?
- 自分自身を客観的に把握・認識できているか?といった観点での質問です。
基本的には「会社の中で自分がどんな存在か」を周囲からの評価や意見をもとに述べればよいのですが、具体的に聞いたことがない、思い当たる者がないという場合には、 集団や組織の中でどのような立場を任されるか、またはどのような働きをすることが多いかをふまえ、「多分こう思われているのでは」といった形を土台としてもよいでしょう。
また同時に、周囲からの評判や期待に対してあなたはどう応えているのか、あるいはどう努力しているか?なども伝えておきたいポイント。 ただし求められるままに動いているような、受動的印象を与えてしまわぬよう注意は必要です。
経歴・経験に関する質問
- 09 これまでの経歴を教えてください
- あなたがどんな経験を積んできたのか?キャリアの概略を伝えましょう。簡潔性は心がけなければなりませんが、簡素すぎても良くありません。 ポイントを押さえて説明することが大切です。「自己紹介をして下さい」と要素として共通な部分もありますが、ここでは「業務」にフォーカスし、それぞれ以下のような要素に分解して考えてみるとやりやすいでしょう。
- どのような内容/規模か?
- どのような流れか?
- どのような立場/役割か?
- どのような経験を積んだか?
- どのような成果を残したか?
いろいろとアピールしたいポイントもあると思いますが、まずはこれまでの経験を時系列にまとめ、キーワードとなる具体例や数字を織り交ぜつつ、端的に述べましょう。 面接官が「もっと聞いてみたい」と感じるポイントを提供できればベストです。
- 10 何か実績や成功経験はありますか?
- もっとも端的にあなたの実力をアピールできる質問です。売上や表彰・受賞、あるいは関与したプロジェクトや企画・商品の成功事例など、 いずれの場合でも「何を・どれだけ」成し遂げたのか、どんな役割だったのかを具体例&数字を用いてまとめましょう。
しかし重要なのは実績そのものよりやはり工夫やプロセスです。おかれた状況に対してどう考え、どう動いた結果の実績なのか?これがなければただの「自慢話」に過ぎません。 面接官が知りたいのは「過去実績」もさることながら、あなたが成功を再現するための方法論を持っているか?といった点なのです。
ゆえに、たとえば「業務改善」のような数値化することが難しいような実績であっても、あなたが発揮した強みや工夫、果たした役割などを軸に述べられれば問題ありません。
実績は特に客観基準がないと伝わりにくいものです。例えば売上ひとつにしても、ただ金額を書くのではなく、 予算比、前年比、社内順位など、相対的評価で保管することが大切です。 - 11 大きな失敗や苦しかったことはありますか?
- これはあなたの対応力や目標達成意欲を聞いている質問です。
これも重要なのは「どんな失敗か」ではなく、それが起こったあとの「改善のプロセス」です。発生したミスや失敗に対し、どのように「原因分析」したのか、あなたはどのような「判断」や「考え」を行ったのか。
そしてどのような「行動」を取り 、 結果としてどのように「改善」されたのか。
これらからあなたが学んだことは何か――これも要素に分解して考えてみるとまとめやすいでしょう。
また、苦しかったことに関しては、どうやってその壁を乗り越えたのか、あきらめずに最後までやれたのかについて話をするべきでしょう。
自分の強みとからめて話を展開すると、一貫性があり、印象も良くなります。
転職理由に関する質問
- 12 今回の転職理由を教えてください
- 「退職理由」として聞かれるケースもありますが、端的に言えば、「現状抱えている不満や不安などの“課題”を、転職によってどう解決したいか」であるといえます。
よく言われることですが、職場の不平不満を述べるだけではNG。「どうせまたちょっとした不満で辞めてしまうのではないか?」と判断されてしまったり、「うちでも同じようなことはありえる話ですよ」といった突っ込みを受けてしまうことも少なくありません。 「自分はこうしたい、しかし現在の職場では実現できない、ゆえに転職という選択肢をとった」といった明確な目的意識を伝えるべきです。また、当然ながら、「御社を志望する理由」の説明もつく内容であるべきでしょう。
表現の面でも工夫は必要です。たとえ転職理由がネガティブなものであっても、「○○できないため」「○○が不満なため」と安直に述べるのではなく、「○○したい」「○○されたい」という視点から「前向きな言い換え」ができるよう心がけましょう。 またそもそもの転職理由としては、例えば「人間関係」など、どこでも起こりうるものなどは避けておいたほうがいいでしょう。
この質問は「キャリアの一貫性」とも大きく関わる問題。過去の転職理由と矛盾しないよう慎重に答えましょう。 - 13 過去の転職理由をそれぞれ教えて下さい
- 新卒であれ中途であれ、転職によって去ろうとしている(去った)職場にも、何らかの目的や希望を持って入社したはず。ここで聞きたいのは志望動機と転職理由の流れからキャリアプランや転職理由に整合性と一貫性があるか?という点です。
これが欠けていると前職を途中で投げ出したように判断されてします可能性もあり、場合によっては今秋の志望動機の説得力が揺らいでしまうおそれさえあります。 基本的には目的を達し、次のステップとしての転職であると筋道立てて説明できるのが理想ですが、何らか途中で「方向修正」の必要が生じたのであれば、その理由や必要性、今後考えている方向性を説明しましょう。
実は重要なポイントがここにあります。ここで矛盾を感じると面接全体に悪影響を及ぼします。
志望動機に関する質問
- 14 なぜ当社を志望したのですか?
- 当然ながらあなたの志望業界・業種はその企業だけではなく、いわゆる「競合他社」が多数存在しているものです。
「なぜその企業なのか」が説明できずに「同じことは○○社さんでもできるのでは?」と突っ込まれてしまうケースは多々あります。
明確な志望動機もなく「どこでもよい」「単なるあこがれ」による応募、と判断されてしまってはその後の挽回は非常に難しくなってしまうもの。「御社でなければならない」と伝わらなくては前述のような突っ込みは必ず入るものと考えましょう。
その企業は業界内において、競合と比較してどういったポジションにいるか?独自性・強みは何なのか?といった客観的要素を踏まえ、あなたが求める環境といかに近いのか?やりたいことがなぜできるのか?など、自分の考えに合致した理由をまとめておきましょう。
企業HPからその企業の特徴やビジネスモデルの優位性などの情報をつかんでおきましょう。 - 15 なぜこの仕事に応募したのですか?
- 単なる応募理由から一歩踏み込んで、その職種に対する意向を通じて業務理解度や入社後のイメージを描けているかなどを確認される場合もあります。ここでも転職理由やキャリアプランなど、他の回答との整合性・連続性に注意する必要があります。
また、特に未経験職種への転職においては「単なるイメージやあこがれでも志望ではないか?」も見られるポイントです。その職を通じてやりたいこと、挑戦したいことをしっかりと語れる必要があるでしょう。
特にここで、あなたの仕事に対する想いを見られます。熱っぽく語ることも大切です。 - 16 他に受けている企業・業界はありますか?
- どういったところを受けているか挙げることは特に問題はありません。ここで問われるのはその志望先に一貫性があるか?というポイントです・その他質問に対する答えとズレが生じてしまうことも少なくありません。
極端な話、「この職で専門性を高めていきたい!」と答えておきながら他の職種も手広く受けている・・・というのでは志望動機自体がまったくのウソだった、というに等しい解釈をされてしまいます。 また、そもそも複数の転職先に共通性や一貫性がないようでは「適当に応募している」とみなされてしまう場合もあります。自信のキャリアプランをもとに「なぜその選択肢なのか」が説明できるようまとめておきましょう。
なお、どうしても答える必要がある場合を除いては具体的な企業名を挙げる必要はないでしょう。受けている業界や企業、またその傾向や共通点が語れれば問題はありません。
最後に「そのなかでも御社に対し特に強く興味を持っている」という一言はつけ加えましょう。 - 17 当社のビジネスをご存知ですか?
- 志望する企業の代表的な商品やサービスについての最低限の知識とビジネスとしての優位性や業界展望まで聞いている質問です。ただし事前研究まで至らなかった、などであればその旨は素直に伝え、表面的にどんな印象を持ったか、どう捉えたかなどを述べましょう。 無理に詳しく知っているようなフリをした結果、突っ込まれてボロが出てしまうのは印象も良くありません。
以前から知っていたものであれば何らか自分自身が利用・接触したことがあるか、どんなタイミングで知ったか、どんなイメージを持っているかなどを中心に語れば良いでしょう。 失礼にならない範囲で「こうするともっと良くなるのでは」といった提案ができると好印象な場合もあります(企業によっては「改善提案はありませんか」といった聞き方をするケースもあります)。
自分なりの考え方をもっておくとなおベターです。 - 18 この業界の将来をどう思いますか?
- 自分が携わる業界に対して興味を持ち、率先して情報収集・展望を行うというのはビジネスパーソンとして当然求められる行動です。
ことすでに働いている業界であればこれまでの経験や状況をもとに自分なりの展望を述べられる必要はあると考えましょう。業界動向を気にしないようでは漫然と働いていると見なされても仕方ありません。
一方、たとえ業界チェンジによって経験や知識のない業界に移ろうという方であっても、少なくとも「強く興味がある業界」であることに違いはありません。面接官は当然に情報収集や自分なりの解釈をしているものとして質問をしてくると考えておいたほうが良いでしょう。
ここは現実に即した回答を用意しましょう。仮に衰退業界であれば、その中でどうやって生き残っていくのか、さらには自分はどうやって貢献していくのかにもコメントが欲しいところです。
スキル・ポテンシャルに関する質問
- 19 これまでの経験やスキルを当社ではどう活かしますか?
- あなたの能力をアピールできる代表的な質問です。が、まず前提として、即戦力としてのキャリア採用である以上は、汎用的・基礎的なスキルでPRしても逆効果であると考えましょう。 仕事内容を十分に理解し、過去の実体験やエピソードを織り交ぜながら、「なぜ活かせるのか」を伝える・・・というのが基本ですが、できればあなたなりの「プラスアルファ」の部分をアピールして下さい。
話の組み立て方としては「1.過去実施した行動→2.そこから得られた実績→3.それをどうこれから活かしていきたいか」という順番で述べると良いかもしれません。 - 20 当社でやりたいこと、挑戦したいことは何ですか?
- 熱意やキャリアプランを見る、ということと併せて入社後の「自身の活躍イメージ」を明確に描けているか?
という点が問われる質問でもあります。転職後にあなたはどのような経験・スキルを発揮し、挑戦を行い、実績を残すのか?といった形で「プラン」をまとめて伝えましょう。
もちろん志望職種の業務内容を踏まえたものである必要がありますが、中長期のキャリアのなかで成し遂げたい大きな目標があるのなら、その限りではない場合もあります。キャリアプランとともに短・中・長期の目標を述べるのも良いでしょう。
ただやりたいことではNG。相手企業にメリットがあるのか、具体性が伴っているのか注意して下さい。 - 21 今のあなたの課題は何ですか?
- 現在の自分に対する自己認知と、それに基づく自己啓発プランを問う質問です。転職後にも常にビジネスパーソンとしての成長は続いていくはずであり、成長を実現するための具体案を答えなければなりません。
ただし必ずしも「課題=マイナスの改善」とは限りませんし、そもそもマイナス面を抱えたまま入社しようというのもスタンスとしてはあまり印象の良いものではありません。伝え方の基本は「どうしたらもっと良い仕事ができるか・さらなる結果を残せるか」といった態度をとり、「プラス面の上積み」を軸に考えた方がよいでしょう。 「○○を改善することで○○をもっと実現できる。そのために必要なのは○○と考えています」といった具合です。
また、実現できるのは当然ですが改善のためにはどういった取り組みを行う必要があるのか、という具体的な計画を考えておかなくてはなりません。
特に英語などのスクール通いの必要な研修については実現が疑われることが多いため、いかにして啓発の時間を作っていくのかも大事です。 - 22 この仕事でもっとも重要なことは何?
- センスや適性を見るとともに、仕事への理解度も求められます。もちろん経験職種であれば「どういったところに気をつけていたか」や「この仕事をうまくこなすコツ」といった点に表れるあなたの適性が見られます。
一方で経験のない職種であっても、職務内容やその役割、求められることを理解していれば、それに応じるために必要な要件というのはある程度想像がつくはず、というのが面接官の考え。内容が正しい(合っているか)もさることながら、そう考えるに至った理由の妥当性が求められます。
「どういった仕事で」「どんな場面・役割を担うため」「こういった能力・資質が必要と考える」といった形で考えてみると まとめやすいでしょう。
キャリアプランに関する質問
- 23 今後の目標・キャリアプランをお聞かせ下さい
- 企業も採用する以上は長く働いて欲しいと考えるのが普通であり、もちろんあなたも入社すること自体が目的ではないはずです。その企業に転職することで何を成し遂げたいのか、どんな自分になりたいのか、あなたの人生観と職業観を同時に聞いている質問です。
具体的な問い方で多いのは「5年後、10年後」など、特定の時間と経験」を経たあなたがどうなっているのか?といった形式。志望動機や転職の理由との相違がないよう、あなたが描いている「未来の自分像」を伝えましょう。
考え方としては、たとえば10年後の理想像を描いたらそこから逆算的に「5年後はここまでたどり着いていたい。
そのためには3年後は・・・1年後は・・・」といった形で逆算していき、具体的な過程を明確化しておくと伝えやすいでしょう。
ただし、職務の一貫性と密接に関係してくる内容ですので、あまり突拍子もない目標は避けたほうが無難です。 - 24 将来の夢は何ですか?
- これもあなたの人生観や職業観、仕事と向き合う上での姿勢を見る質問といえます。
これは人それぞれで「正解」というものがなく、基本的にはプライベートでもあなたなりの夢を語れば良いのですが、前提として「その企業であなたがキャリアを積んだ延長上」にある最終目標となるはずです。 また、たとえばよくある例として「独立」を夢として掲げることなどは、企業によっては「踏み台にしようとしている」といったとらえられ方をされてしまうおそれもあり避けた方がよいケースがあります。「夢」の内容とは言っても注意は必要でしょう。
また、例えばプライベートで「家を建てたい」という夢であれば、そのためには大きな収入が必要なはず。では収入のためにはというと、仕事で活躍して会社を成長させることが必要です。このように、プライベートなことも最終的には仕事に結びつけることができます。
諸条件に関する質問
- 25 勤務地について希望はありますか?
- 勤務地が選べるという単なる質問であるケースは少なく、実際には転勤などの許容の度合いや、その企業に対する志望の度合いを見られている場合が多いようです。
大手など全国展開しているような企業であれば全国転勤もありえるでしょうし、ときに海外赴任の可能性というのもありえる話です。採用する側も、「絶対にいやだ」という人を採りたいとは思わないですし、優秀な人ほど、経験を積ませるために転勤させたいのです。
もちろん「拒絶してはいけない」と考えてやみくもにイエスで答えてしまっては後々の問題ともなりかねませんし、事情があるなら説明はきっちりと行うべきなのです。しかし、それがあくまでも「希望」のレベルであるなら、あなたも最大限に受け入れを検討できる姿勢は見せるべきです。
転勤はイヤだが、給与は他の人と同じように欲しい、といった印象を与えないよう、諸条件の話は慎重に。リスクをとる人ほど給与が高くなるのはやむを得ません。 - 26 現在の年収、希望の年収はどれくらいでしょうか?
- 条件交渉の意味合いももちろんですが、これを通じてあなた自身が自分の価値をどう認識しているかを確認する質問でもあります。誰しもより多くの収入を得られるものなら得たいものですが、希望の年収を伝える、つまり条件交渉を行う際には当然ながらそれ相応の実力と説得力が必要です。
現年収について正直に述べることは当たり前のことですが、それに対して単なる「不満」だけを述べてしまっては説得力に欠けます。前職における実績・能力を客観評価した場合、あるいは業界の水準など市場との相対で見た場合など、想いや希望だけではない「根拠」を提示する必要はあるでしょう。
ただし妙に萎縮する必要はありません。これだけは欲しい、という額があるのなら妥当な根拠とともにそれを伝えるこ自体には問題はありませんし、そもそもビジネスパーソンとして「交渉力」は重要なスキルとして求められるものでもあるのです。 - 27 入社可能時期はいつですか?
- これは何かを問われるというより調整的な意味合いが強い質問ですが、前提としては答えを「その場」で考える質問ではないことに注意。そこで考えてしまうようだとスケジュール感なく転職活動をしている、とみなされてしまう可能性もあります。
離職中であれば、よほどの理由がない限りは「いつでも」という答えになるはず。何らか時間をとってやりたいことがあるなら相談してもてもよいのですが、これも特に不可避な理由がないようでは場合によっては意欲を疑われたりマイナス印象となってしまう可能性があります。
在籍中であれば引き継ぎ期間などを考慮する必要があるため比較的柔軟に相談に応じてもらえるものですが、具体的・計画的なスケジュールを事前に立てておくことが大切です。
「ボーナスがでるまで待って欲しい」というような理由は絶対にNGです。 - 28 残業や休日出勤は可能ですか?
- 何でもかんでもイエスで答えることは良くありませんが、現実的にはやはり残業や休日出勤に否定的・拒絶的なのはマイナスとなってしまいがちです。 何らかの事情があって説明がつくならもちろんそれを述べ相談するべきですが、特に個人的な感情だけで否定しているようでは熱意を疑われてしまいます。
ただ一方で、有能なビジネスパーソンであれば定められた時間内に最大限の成果を残し、同じ時間の中で他の人間より多くの実績を残せるはず。時間の有効活用を前提としつつ、必要に応じて残業もいとわない、といったスタンスを見せられれば理想的です。 - 29 内定を出したらご入社いただけますか?
- 聞き方としては「複数社から内定を得たらどうしますか?」といった形式の場合もあります。
あなたの意向の強さを聞かれているわけですから、基本的には前向きな返答を伝えるべきです。第一志望であるならもちろんそれを伝え入社への意欲を見せるべきですし、そうでない場合も前向きに検討する旨、あるいは意欲の高さは伝えたいところ。しかし何でもかんでも「入社します!」と言い切って後日に辞退・・・というのは避けるべきです。
何らかどうしても決めかねる要素があるなら、無用に悩んでしまうより正直に相談してみるというのも選択肢としてはよいでしょう。多少なりとも「内定の可能性」を出すわけですから、相談には乗ってくれるはずです。但し、「御社はすべりどめ」ととられるような発言は、大変失礼ですので絶対NGです。 - 30 ご希望の条件(年収・ポジションなど)にそぐわない場合どうしますか?
- 例えばこのような質問は「人物としては非常に魅力的だがスキルが少々足りない」場合などに「提案」として投げかけられるケースがある質問ですが、一方であなたの意志を試すような意味で問われているケースもあります。
したがって、過度にこだわりすぎて柔軟性のない返答をしてしまうのも考えもの。「その提案を受け入れること」と「やりたいこと」「キャリアプラン」の実現に大きな隔たりがなければ、前向きに検討してもよいでしょう。
最後に
- 31 何か質問はありますか?
- 「特にありません」「大丈夫です」などと答えてしまいがちな質問ですが、長くても1時間と少々の面接であなたの疑問や不明点がすべて解消されることは少ないはずです。入社の意欲がある企業なら、あれもこれもと気になる疑問点があって当然。
ここでしっかりと質問することは自分の人生のためにも大切です。また質問方法次第ではPRになる方法があります。













