更新日:2025/10/01
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一般的に、方言が強いといわれる東北地方。山形県にもさまざまな方言があり、日常会話で多用しているという人もいるのではないでしょうか。
方言がコミュニケーションを円滑にしてくれることもありますが、ビジネスシーンとなれば使い方に気を付けなければいけません。
状況によっては方言が失礼にあたる場合もあります。
では、どういったケースで特に気を付けなければならないのでしょうか。
今回は、方言に関するビジネスマナーと山形県のビジネス方言を紹介します。
山形県出身の方も、これから山形県で働くという方もぜひ参考にしてみてください。

絶対ということはありませんが、方言と標準語を状況によって使い分けるのが理想です。
方言が適切な場面、不適切な場面を見極め、コミュニケーションを上手に取りましょう。
取引先や仕入先など社外の人と会話するときには、基本的に方言は避けた方が無難です。
特に目上の人や初対面の人に方言を使うと、失礼にあたるだけではなく自身の印象を悪くしてしまう恐れがあります。
ただし、ある程度の信頼関係が築けている人と接するときや、相手が方言を使っているのであれば、方言を使用しても良いでしょう。
出身地が一緒であれば会話が盛り上がり、打ち解けるきっかけになるかもしれません。
建設業やサービス業、飲食業においてはむしろ方言を使った方がコミュニケーションがスムーズになることもあるようです。
何気ない雑談の場であれば許容範囲ですが、社内で方言を使うときは相手と状況に合わせて使い分けましょう。
言葉によっては意味が通じない、「田舎者」と茶化される可能性があるかもしれません。
また、いくら付き合いが長い上司でも、目上の人への方言は避けた方がいいでしょう。
会議やプレゼンなど、かしこまった場でも方言は不適切です。
新卒、中途関係なく面接時の「方言」は避けた方が無難ですが、絶対にNGというわけではありません。
企業によっては、郷土愛や人の良さなどをアピールできる可能性もあります。東北ということもあり、方言をあまり気にしない地元企業やベンチャー企業も多いようです。
ただし、相手に伝わらなければ意味がありません。入社後にも標準語は使うので、練習をしておいた方が良いでしょう。

方言にはそれぞれメリットとデメリットがあります。それぞれを把握した上でTPOに合わせて使い分けましょう。
方言には人間らしいあたたかさがあり、とっつきやすい印象を与えます。
特に、女性が方言を使うと言葉に柔らかみが出て、好感を持たれる傾向にあります。
平昌五輪で一躍有名になったカーリング女子の北海道弁「そだねー」が良い例です。
また、方言で職場や取引先に同郷の人がいることがわかると、それだけで打ち解けられることもあります。
方言はあたたかみが感じられる一方で、どうしてもくだけた印象になるので、ビジネスシーンにはふさわしくないと考える人が多いようです。
敬語を使う機会が多いビジネスシーンで方言が出てしまう人を「正しい言葉遣いができていない、適応力が乏しい人間」と判断する人もいるようです。
また、話し相手が方言を理解していないと、意思の疎通が取りにくく、誤解を与えてしまう恐れがあります。
イントネーションの違いなどを不快に思う人もいるので、ビジネスシーンでは標準語を意識しておくのが無難でしょう。

同じ山形県でも、使われる方言は地域によって大きく異なります。
山形といえば「ずーずー弁」が有名ですが、ここでは庄内弁(庄内、小国)、最上弁(山形、最上)、米沢弁(米沢、置賜)の3つに分けて紹介します。
庄内地方では、庄内弁が使われていますが、その中でも酒田市を中心に使われている北部方言が有名です。
(例)「なじょした?あんべわり?」
【意味】「どうかしたの?具合が悪いのか?」
「なじょした」は酒田市でよく使用される方言で「どうしたの?」と尋ねるときに使用します。
「なじょ=何如」であり、山形県だけではなく宮城県や福島県で使われることもあるようです。
(例)「ねまれ」
【意味】「座ってください」
庄内地方以外の出身者がいきなり「ねまれ」といわれても、まずわからないでしょう
「ねまる=座る」であり、「ねまれ」は「ねまる」の命令形です。
「ねまる」は山形県以外だけではなく、九州地方でも使われることもあります。
(例)「んだんでろ」
【意味】「そうだったのでしょう」
庄内地方では、「そう、そのような」という意味がある「んだ」に「んでろ」を加えて使います。
「んだんでろ」以外には、「んだんでば=そうですね」「んださげ=そうだから」といった方言も有名です。
県庁所在地の山形市や内陸部に位置する最上郡では、南奥羽方言系の最上弁が多く使われています。
最上地方のアクセントは庄内弁とほとんど変わりませんが、山形市は無アクセントの発音が特徴的です。
(例)「じょーでごっつぉさん」
【意味】「いつもお世話様です」
「じょーでごっつぉさん」の一言で「いつもお世話様です」と労いの言葉になります。
インパクトはありますが、地域出身者以外にはまず理解されないので、ビジネスシーンでは避けた方がいいでしょう。
(例)「仕事さ終わって、どっがどした」
【意味】「仕事が終わって、安心した」
「どっがどした」は「安心した」という意味を持つ最上弁です。
どうにも山形県は、濁音がつく方言が目立ちます。ほっと気が抜けたときに、つい「どっがどした」とこぼさないようにしましょう。
(例)「はいんしたって!」
【意味】「なんだって!」
「はいんしたって」は驚いたり、あきれたりしたときに使える便利な方言です。
「まったく、もう!」という意味で使う人もいます。最上郡の中でも、特に最上町で使われることが多いようです。
置賜地方の中心地である米沢市で使われている米沢弁は、置賜弁と呼ばれることもあります。
「ずーずー弁」が特に濃い地域ですが、比較的語調が優しいのが米沢弁の特徴です。
(例)「やだらにあざぐなよ」
【意味】「むやみに探すなよ」
「あざぐ」は「探す、たずねる」という意味で、米沢市を中心に山形県各地で使われています。
使用頻度の高い言葉なので、ついつい使ってしまう人も多いのではないのでしょうか。
(例)「こうゆうなあっかっしゃ」
【意味】「こういうものありますか」
「あっかっしゃ」は「ありますか?」と尋ねるときに使います。
なんだかかわいい響きですが、ビジネスシーンで使うとかなり砕けた印象になるので、気心の知れた人と会話をするときにだけ使いましょう。
(例)「かだんなよ」
【意味】「静かにしてください」
「かだんな」は「しゃべるな、静かにしろ」という意味があります。
少しきつめの表現なので、ビジネスシーンでは避けた方がいいでしょう。ちなみに「かだる」には「言う」「話す」という意味があります。
ここまでで紹介した山形県の方言はほんの一部です。ここでは地域は関係なく、クスっと笑えるおもしろ方言を紹介します。
(例)「わらわら書類持って来てけろ」
【意味】「急いで書類持ってきてください」
「わらわら」は、標準語では多くの人や物が集まるさまを指しますが、最上地方では「急いで」という意味があります。
標準語の「わらわら」に慣れている人は、意味の取り違えに注意しましょう。
(例)「かんしぇな」
【意味】「ごめんなさいね」
「かんしぇな」は「ごめんなさい」と同じ意味で、謝辞を表すときに使います。
「堪忍してください」がなまって、「かんしぇな」になったのではないかと考えられています。
(例)「今日はこわくなって、早く寝るだ」
【意味】「今日は疲れたから、早く寝よう」
「こわい」は、山形県の方言でひどく疲れた様子をあらわす形容詞です。
山形県出身者以外に使うと「何が怖いの?」と聞かれてしまいそうなので、くたくたに疲れているときでも使わないようにしましょう。
山形県の方言は、地方によってかなり異なるため、山形県出身者同士の会話でも意思の疎通が取れないことがあります。
県外出身者との会話となれば尚更です。
ビジネスシーンでは、誰でもわかるような話し方をすることがマナーとされています。気心知れた仲であれば多少許されるのかもしれませんが、職場では基本的に方言を使わないように意識しましょう。
特に20~30代前半で方言を使っている人は少数派であるため、日常的に使うと社内で浮いてしまうこともありますが、社内の企業文化や雰囲気に合わせて使い分ければ問題ありません。
社内の企業文化が気になる!という人は豊富な企業情報を持つ転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。企業文化だけではなく、有益な情報を教えてもらえるでしょう。
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東京の大手不動産でリテール営業を経験。30歳を節目に故郷の東北へUターンし、地元の転職支援会社へ入社。主に20~30代の若い人材のキャリアカウンセリングや、転職活動サポートを担当している。趣味はライブ鑑賞とスノーボード。
東京の大手不動産でリテール営業を経験。30歳を節目に故郷の東北へUターンし、地元の転職支援会社へ入社。主に20~30代の若い人材のキャリアカウンセリングや、転職活動サポートを担当している。趣味はライブ鑑賞とスノーボード。
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