東北6県の中心地としての役割を担う宮城県は、ほどよく栄え、ほどよく自然が残っているため、暮らすのに「ちょうどいい県」といわれています。
宮城県といえば仙台市を思い浮かべる人が多いようですが、仙台市以外にもさまざまな魅力を持つ市や町が存在します。
今回は宮城県全体・各市町村の特徴や魅力から、移住しやすさまで紹介するので、東北圏内に住んでいる人はもちろん、宮城県内への移住やUターン、Iターン転職を考えている人はぜひ参考にしてください。
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目次

宮城県が移住するのに「魅力的」といわれる理由は、以下の通りです。
それぞれの魅力を確認しましょう。
宮城県は、特産品が多く、魅力的なグルメがたくさんあることで知られています。地元の農産物や海産物を使用した料理は、その新鮮さと美味しさで多くの人々を魅了しています。
宮城県の特産品として有名なのは「牛タン」です。柔らかくてジューシーな牛タンは、宮城県の代表的なグルメとして知られており、全国的にも人気があります。宮城県は海に面しているため、新鮮な海産物も豊富に取れます。
宮城県は果物の生産地としても有名です。特に「なし」や「いちご」は品質が高く、甘みと酸味のバランスが絶妙です。
他にも「ずんだ餅」や「はらこ飯」、「牛すじ煮込み」など宮城県には伝統的な料理も多くあります。
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宮城県は自然が豊かで、海も山も温泉も楽しめることも魅力の一つです。
宮城県は、太平洋に面していることから、美しい海岸線が広がり、海水浴やマリンスポーツを楽しめます。特に、宮城県内には日本三景として有名な松島があり、朝焼けや夕焼けなど太陽と海が重なる時間帯は多くの人々が訪れます。
また、宮城県には豊かな自然環境が広がっていることも魅力の一つです。県内には多くの山々があり、登山やハイキングが楽しめます。宮城県の代表的な山である蔵王山は、四季折々の美しい風景が広がり、多くの登山愛好家に人気です。
さらに、宮城県は蔵王温泉や秋保温泉など有名な温泉地が多いことでも知られ、美肌効果やリフレッシュ効果を求める人々に人気です。各地の露天風呂や足湯では心地よい時間を過ごせます。

画像引用:「笑顔咲くたび伊達な旅」
宮城県は、県内だけでなく県外からのアクセスも良好です。
県内には東北自動車道や三陸自動車道が走っているほか、主要駅である仙台駅へつながる在来線も多く、どんな交通手段でもスムーズに県内の移動が行なえます。
県外へのアクセス方法は車だけでなく、新幹線、フェリー、飛行機と豊富で、行き先や移動の目的によって選べます。
特に新幹線では東京まで最短およそ1時間半で到着でき、宮城県内のどこに移住してもアクセスの心配は不要です。
宮城県は、その魅力的な理由の一つとして、残業や通勤時間が少ないことが挙げられます。宮城県は、東北地方の中でも経済が発展しており、多くの企業が進出しています。
以下は宮城県と東京都の月平均残業時間を比較した表です。
| 月平均残業時間 | |
| 宮城県 | 9.3時間 |
| 東京都 | 11.9時間 |
次は宮城県と東京都の平均通勤時間を比較した表です。
| 平均通勤時間 | |
| 宮城県 | 25.7分 |
| 東京都 | 44分 |
上記から、宮城県の残業時間、通勤時間が少ないことがわかります。
また、宮城県は地理的な条件も働きやすさに貢献しているといえるでしょう。県内は、自家用車で通勤する人が多いですが、主要都市である仙台市を中心に、交通インフラが充実しています。公共交通機関の利便性が高く、通勤時間を短縮できます。

宮城県は、移住を考えている人や移住を開始した人向けの移住支援制度を設けています。
この制度では、専門の移住相談員が悩みに応えたり、専用サイト「みやぎ移住・交流ガイド」を開設したりして移住を促進しているので、IターンやUターン転職希望者は仕事を見つけられる可能性が高いといえます。
宮城県では、県外からの移住・定住の拡大のため、下記のような様々な支援制度を実施しています。
専門の移住相談員に、電話やオンラインで移住に関する疑問やお悩みを相談できるだけでなく、下記のような県外への移住の情報収集ができるイベントも開催しています。
このイベントでは、先輩移住者の体験談を聞けたり、宮城県の特産品を作ったりできます。
また、支援制度の発信プラットフォームとして専用サイトの「みやぎ移住・交流ガイド」を開設しています。イベントや市町村の情報、実際に募集中の求人情報の発信も行っているため、Uターン・Iターン転職を希望している人の助けにもなります。

宮城県は35の市町村で構成されています。
それぞれのエリアと特徴を紹介します。
仙台都市圏は6市(仙台・富谷・塩竈・多賀城・名取・岩沼)と7町(大和・大郷・七ヶ浜・利府・松島・亘理・山元)、1村(大衡)の14市町村で構成されています。
仙台都市圏の人口は2015年に150万人を超え、県人口の約65%を占め、その後も人口が増加傾向です。
その中でも大和町と富谷市はここ数年で人口が10%以上増加していて勢いのある街といえます。

| 人口 | 1,098,130人 |
| 面積 | 786.30k㎡ |
| 代表的なスポット | 仙台駅、仙台城址、秋保大滝 |
仙台(せんだい)市は宮城県の県庁所在地で、東北最大の都市。5つの区(青葉、宮城野、若林、太白、泉)で構成されていて、人口は秋田県の総人口よりも多く100万人を越えています。
商業施設や仙台に拠点を構える企業の本社、マスコミの数も非常に多く仙台駅中心ににぎわいを見せています。
一方、郊外に出ると秋保温泉など観光スポットが多くみられることも特徴です。
| 人口 | 79,673人 |
| 面積 | 98.17㎢ |
| 代表的なスポット | 仙台空港、実方中将の墓、ゆりあげビーチ |
名取(なとり)市は現在人口が増加しているエリアで、住宅地として人気を集めています。
東洋経済が発表している「住みよさランキング2023」では東北エリアで7年連続1位、全国でも11位と高い位置につけている人気のエリアのため、特に移住しやすい街といえそうです。
| 人口 | 52,112人 |
| 面積 | 17.37㎢ |
| 代表的なスポット | 志波彦神社、塩竈市杉村惇美術館、塩釜漁港 |
仙台市と松島のほぼ中間に位置する塩竈(塩釜・しおがま)市は、水産業が盛んな地域です。
東日本大震災により一時商業が低迷状態にありましたが、JR本塩釜駅周辺の環境整備により、新しい商業施設がいくつかオープンしています。
| 人口 | 42,858人 |
| 面積 | 60.45㎢ |
| 代表的なスポット | 阿武隈川、竹駒神社、朝日山公園 |
岩沼(いわぬま)市は宮城県の東南部に位置するエリアです。
三方塚や阿武隈川など豊かな自然が特徴で、神社の数が多いことでも知られています。
人口はここ数年で増加傾向にあります。
| 人口 | 52,359人 |
| 面積 | 49.18㎢ |
| 代表的なスポット | 大亀山森林公園、鹿嶋天足別神社、富田西総合運動公園 |
富谷(とみや)市は新興住宅地として注目を集めるエリアです。
2016年には「コストコ」がオープンしたことで、多方面から訪れた人々でにぎわうエリアです。
住宅地が集まる地域なので、商業施設や娯楽施設などが整っているのが富谷市の特徴。
宮城県内でも名取市と肩を並べるほど移住しやすいエリアとして注目を集めています。
| 人口 | 61,826人 |
| 面積 | 19.69㎢ |
| 代表的なスポット | 多賀城跡、東北歴史博物館、浮島神社 |
公共施設が充実しているため、多賀城市も移住におすすめの地域です。
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仙南圏は仙台市に南接するエリアで、2市(白石・角田)と7町(川崎・村田・柴田・大河原・蔵王・七ヶ宿・丸森)で構成されています。
江戸時代からの城下町として栄えた白石市には現在も東北新幹線の駅や東北自動車道・白石ICがあり、仙南圏の中心です。
| 人口 | 26,977人 |
| 面積 | 147.53㎢ |
| 代表的なスポット | 高蔵寺阿弥陀堂、角田宇宙センター、角田城 |
宮城県南部に位置する角田(かくだ)市は阿武隈川が流れていて、農業が盛んな地域です。
また、市内にはメーカーなどの事業所も多く、工業都市としても栄えています。
| 人口 | 34,114人 |
| 面積 | 286.48㎢ |
| 代表的なスポット | 白石城、武家屋敷、碧玉渓 |
蔵王連峰のふもとに位置する白石(しろいし)市は、城下町として栄えてきた歴史があり、現在も至るところに名所や旧跡が見られます。
蔵王山への観光拠点として訪れる人が多いところが特徴です。

大崎圏はかつて存在した古川市が中心であることから、古川都市圏とも呼ばれ、現在は1市(大崎市)、4町(加美・色麻・涌谷・美里町)で構成されています。
大崎圏の中心地である大崎市には鳴子温泉や紅葉で有名な鳴子峡など、さまざまな観光地があります。
東北有数のスキーリゾート地区もあり、各方面からの観光客でにぎわうエリアです。
| 人口 | 130,914人 |
| 面積 | 796.76㎢ |
| 代表的なスポット | 鳴子温泉郷、オニコウベスキー場、中鉢美術館 |
大崎(おおさき)市は宮城県北西部に位置し北は秋田県、西は山形県に接しています。
農業や工業が盛んな地域であるとともに、中心部は商業、さらに北西部の鳴子地区では温泉のある観光地としてさまざまな顔があります。
石巻圏は2市(石巻・東松島市)と1町(女川町)で構成され、海沿いに位置しています。
中心の石巻市は宮城県第二の人口を擁する市です。海が近いことから漁業、また石巻平野と北上川があることから稲作が盛んであり、宮城県の第一次産業を支える重要なエリアです。
| 人口 | 143,632人 |
| 面積 | 554.48㎢ |
| 代表的なスポット | 日和山公園、北上川、石巻マンガロード、金華山、石ノ森萬画館 |
石巻(いしのまき)市は世界三大漁場と数えられるほど漁業が盛んな地域です。
「仮面ライダー」で有名な漫画家・石ノ森章太郎の出身地としても知られていて、駅前ではさまざまなキャラクターのモニュメントが見られます。
商業施設や飲食店が多い地域なので、移住先のエリアとして人気です。
| 人口 | 38,481人 |
| 面積 | 101.36㎢ |
| 代表的なスポット | 奥松島、野蒜築港跡、里浜貝塚 |
宮城県中部に位置する東松島(ひがしまつしま)市は、太平洋に面しています。
近年はショッピングモールがオープンし、三陸自動車道が開通したことから仙台へのアクセスがぐっと楽になりました。

気仙沼・本吉圏は気仙沼市と南三陸町で構成されています。
2011年の東日本大震災では地震・津波で大きな被害に遭いましたが、復興が進んだ後、2017年には一般社団法人気仙沼地域戦略復興が設立され、観光戦略を展開していきました。
それぞれ登米市と栗原市で構成されている登米圏・栗原圏。それぞれ複数の町が合併してできた都市圏です。
県北部に位置する2つの都市圏は、栗駒国定公園や七清水、伊豆沼など自然関連の観光スポットが多く見られます。
| 人口 | 57,824人 |
| 面積 | 332.44㎢ |
| 代表的なスポット | 気仙沼大島、リアス・アーク美術館、岩井崎 |
海沿いに位置する気仙沼(けせんぬま)市は漁業と観光業が盛んな地域です。
年々復興が進み、あちこちで復興商店街が運営されています。
| 人口 | 73,417人 |
| 面積 | 536.12㎢ |
| 代表的なスポット | 寺池城、佐沼城址、武家屋敷春蘭亭 |
鎌倉時代から戦国時代まで伊達氏と密接な関係にあった登米(とめ)市には、今でも歴史的建造物が遺されています。
農業産出額は東北地方でも2位で、ササニシキやひとめぼれなど、有名米の産地としても有名です。
| 人口 | 64,673人 |
| 面積 | 804.97㎢ |
| 代表的なスポット | 栗駒山、伊豆沼、内沼 |
栗原(くりはら)市は宮城県の北・西側にあり、岩手県や秋田県と接しているエリアです。
宮城県最大の面積を持つ地方自治体で、伊豆沼と内沼はラムサール条約の登録湿地として知られています。
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最後に、宮城県に関するよくある3つの質問を紹介します。
よくある質問を理解することで、より宮城県の魅力が知れるでしょう。
それでは、詳しく解説します。
宮城県の魅力度ランキングは、2023年時点でこれまでで最高順位の11位です。2022年の15位からランクアップしています。
魅力度ランキングが上がった背景としては「観光意欲度」や「買いたい土地や地域産品がある」の項目が大きく順位を上げており、特に「地元産の食材が豊富」のイメージは全国4位と最高順位になっていることが挙げられます。
宮城県の独特の文化には、以下のようなものがあります。
特に仙台市で毎年8月7日に行われる仙台七夕祭りは、日本全国から多くの観光客が訪れ、まちなかに七夕飾りが飾られ、それを鑑賞して楽しむ独特の風習があります。
宮城県を訪れる人々にとっても魅力的な要素となっています。ぜひ一度、宮城県の文化に触れてみてください。
詳しくは宮城県の公式HPから確認してみましょう。
宮城県は、以下のような課題を抱えています。
宮城県が抱える課題は多岐にわたりますが、地域の特性やニーズに合わせた施策の実施や地域住民の協力が不可欠です。宮城県がこれらの課題に取り組み、持続可能な発展を達成するためには、地域全体で一丸となって取り組んでいく必要があります。
宮城県が抱える課題については、宮城県の公式HPをご確認ください。

宮城県は現在駅の改修や道路整備を行いながら、より暮らしやすく快適な街づくりを進めています。
「杜の都」と呼ばれるほど緑が多い宮城県は比較的積雪量が少なく、住みやすいと感じる人も多い様子。
まさにこれから移住するという方には「ちょうどいい県」といえるでしょう。
平成27年からは下記のような「子ども・子育て支援新制度」が施行され、子育て世帯は充実した育児サポートが受けられる点も魅力。
家族でU・Iターンを考えている人には理想的といえます
これから転職を考えている人は、人生の再スタートの場所として宮城県を移住先の候補に入れてみてはいかがでしょうか。
宮城県の素晴らしさを知ることによって、新しい自分を見つけられるのかもしれません。
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