在籍中の転職活動は難しい?会社にバレずに転職するポイントや流れを解説

転職を考えている人の中には「転職はしたいけど、在籍中に転職活動をしたらバレてしまうのでは?」といったように転職活動を始めるタイミングについて悩まれている方も多いのではないでしょうか?
在籍中の転職活動は、できればバレたくないですし、いつかバレるのではないかと不安を感じながらの転職活動はストレスです。

そこで本記事では、在職中の転職活動について悩まれている人に向けて、転職を成功させるポイントや注意すべきポイントを解説します。在籍中の転職活動を成功させる方法を学び、満足のいく企業へ入社しましょう!

在籍中の転職活動は難しい?

在籍中の転職活動は、退職後に行う場合と比べて難易度が高くなる傾向にあると言えるでしょう。転職活動では面接や筆記試験に限らず様々な準備が必要なので、会社を休まなくてはいけないケースもあります。

しかし、仕事に支障が出る恐れや、休暇をもらいにくいといった理由で転職活動に割く時間が十分に取れず「満足のいく転職活動ができない」という人も少なくありません。

在職中の転職活動はバレる?

在籍中の転職活動がバレる可能性や、バレたあとのリスクを不安に思う人は多いでしょう。結論から言うと、在職中の転職活動はバレる可能性があります。

転職活動という普段と異なる行動をしていると、自分ではいつも通り振る舞っているつもりでも、周囲は違和感に気付いてしまうかもしれません。些細な違和感から、転職活動をしていることがバレてしまうこともあるのです。

転職活動が会社にバレてしまう具体的な理由は、以下の8つがあります。

  • 同僚につい、転職活動中だと話してしまった
  • 休みや早退が急に増えた
  • 転職活動中の場面を職場の人間に見られた
  • 普段は私服出勤なのに、急にスーツで出勤するようになった
  • 転職サイトに登録している情報を見られてしまった
  • SNSに転職活動に関する情報を投稿してしまった
  • スマホ画面に映る転職活動に関する情報を見られてしまった
  • 転職エージェントや企業との電話内容を聞かれてしまった

このように、油断をしていて職場の人間にバレてしまうケースが多いため、転職活動中はなるべく情報を外部に漏らさないように注意しましょう。

在職中の転職活動がバレるとどうなる?

在職中の転職活動がバレると、仕事をしにくくなる可能性があります。例えば、転職活動をしていることがが判明した瞬間、急に周りの待遇が悪くなったり、スケジュール管理を厳しくされたりするなど、会社での立場が悪くなることもあります。もちろん、円満に退職をさせてくれる企業もありますが、今まで通りとはいかないケースの方が多いことを覚えておきましょう。

転職活動は在職中か退職後どちらがいい?

転職活動を行うタイミングは、在籍中、退職後それぞれメリット・デメリットがあるため、自分の状況に応じてどちらを選ぶか判断が必要です

リクナビNEXTのアンケート調査によると、76%の求職者が「働きながら転職活動をした」と回答していますが、人によって状況は異なります。

以下のメリット・デメリットを総合的に判断し、転職活動を行うタイミングを判断しましょう。

在職中の転職活動
メリット ・転職活動中も安定した収入が得られる
・ゆっくりと転職先を選べる
デメリット ・転職活動に割ける時間が少ない
・バレたときのリスクがある
退職後の転職活動
メリット ・転職活動に集中できる
・色々な企業に応募できる
デメリット ・退職後の収入はなくなる
・焦って転職先を決めてしまいがち

上記のメリット・デメリットを踏まえた上で、収入面に不安がないという人は「退職後の転職活動」を選ぶと良いでしょう。なるべく収入を継続して受け取りたい、時間をかけて転職をしたい人は「在籍中の転職活動」を選ぶと良いでしょう。自分の生活環境や、職場環境をよく整理し、最適な方法を選択してください。

在職中の転職活動を成功させるポイント

在職中の転職活動を成功させる3つのポイントを解説します。退職後の転職活動とは勝手が違うので、在職中ならではのポイントを押さえておきましょう。

在籍中の履歴書の書き方

在籍中に転職活動を行っている場合は、職歴欄の最後に「現在に至る」と記載しましょう。現在に至ると記載しておくことで、まだ在籍中という意思表示になります。逆に、表記していない場合は、退職済みと捉えらる可能性があるので注意が必要です。

また、履歴書の「本人希望記入欄」には在籍中であることや、連絡がつきやすい時間帯を明記します。この情報を記載しておけば、企業とのスムーズなやり取りができますし、細かい気配りができる人材だとアピールすることもできます。

具体的には「就業時間」「就業中に連絡が取りやすい時間帯(昼休憩のタイミング等)」「終業後に連絡が取りやすい時間帯」を記載しておきましょう。

在籍中の面接対策

在籍中の面接はスケジュール調整が難しく、バレるリスクもあるため、退職後と比べると思うように進みません。日々の仕事が忙しく面接の時間を取れない場合は、応募先企業に相談をしてみましょう。

リクルートエージェントが企業の採用担当者に行ったアンケートによると、以下のように日程調整ができる企業は意外と多いことがわかりました。

面接の日程調整アンケート
業務時間外に調整する(早朝、終業後など) 46%
土日など、休日に調整する 28%
場合による 23%
業務時間外に面接を設定しない 22%

どうしても調整ができない場合は、遠慮せずに相談するのがおすすめです。

他にも面接時間を確保する方法、面接がバレない方法は以下のようなものがあります。

  • オンライン面接してくれる企業へ応募する
  • 面接時間を昼休みに設定する
  • スーツをコインロッカーやバッグに忍ばせておく
  • まとめて有給を取り、複数社面接をする
  • 面接日を土日に設定する
  • 営業後直帰すると報告し、面接に向かう

少しの工夫で面接時間は確保できる可能性が高いので、自分に合った方法を探してみましょう。

在職中の転職活動でよくある質問

在職中の転職活動には不安がつきものです。多くの人が不安に感じている質問に回答していきます。

応募先企業から在籍中の企業に電話はかかってくる?

応募先企業が在籍中の企業に直接電話をかけてくることは、基本的にありません。ただし、就業中のタイミングで自分の携帯電話に電話がかかってくることはあります。

その際に、受け答えの内容や、スマホの着信表示などから転職活動をしていることがバレてしまわないように注意しましょう。

在籍中に転職活動していることを伝えるタイミングは?

在籍中に転職活動を伝えるには、以下のタイミングが良いでしょう。

  • 引き継ぎにかかる時間を逆算したタイミング
  • 企業ごとの繁忙期以外のタイミング
  • 退職日の1〜3ヶ月前のタイミング
  • 大きなプロジェクトが終了した直後のタイミング

一般的に退職の申し出については社内規定や就業規則で定められているので、できるだけ記載されている内容に従いましょう。円満退職をするためにも、退職を伝えるタイミングには気を配る必要があります。

在職中の転職活動は違法?

在職中に転職活動を行っても、基本的に違法にはなりません。そもそも転職を禁じる法律は存在しないため安心してください。

ただし、同業界への転職は違法になるケースがあります。自社の機密情報や内部事情などを同業他社にリークされると、大きな不利益が出る可能性があるため、就業規則で禁止している企業は多いのです。

同業界へ転職をしても、上記の情報を漏洩しなければ何も問題はありませんが、本人が気付かない内に情報を漏らしてしまう可能性も十分にあります。同業界に転職する際は、前職の情報を漏らさないことを徹底しましょう。

在職中の転職活動の流れ

在籍中の転職活動の具体的な流れや、スケジュールを見ていきましょう。在籍中の転職活動は、退職後と違いスケジュール調整が難しいため、効率よく事前準備をこなしていくことが大切です。転職活動の流れを1つずつ解説していきます。

STEP1.自己分析を行う

実際に応募する企業のリサーチを始める前に、自己分析を行いましょう。自己分析を行うことで自分の強み・弱みや、経験の棚卸しができます。これらの項目は応募書類や面接で聞かれることが多く、自分を上手くアピールするためにも自己分析は必須です。

また、自己分析によって自分が本当に入社したい企業や興味のある企業がわかるので、入社後のミスマッチングを減らすことにもつながります。自己分析の主なやり方は以下の通りです。

  • ノートにこれまでの経験やスキルを整理する
  • マインドマップツールを使い、自分の興味関心を整理する
  • 家族や友人から見た自分の性格を教えてもらう
  • 転職エージェントを利用し、第三者目線でのアドバイスをもらう

自己分析は在籍中でも行える転職活動の1つなので、しっかりと時間を確保して行うと良いでしょう。

STEP2.応募先の企業をリサーチする

自己分析で興味のある企業が定まったら、企業のリサーチを行いましょう。業界全体が縮小傾向にある企業を選んでしまうと、入社後に業績が悪化してしまう恐れがあるため、今後成長する見込みのある企業を選ぶことが大切です。

また、企業リサーチを行うと業界の深い知識が得られるので、説得力のある志望動機を伝えられますし、自分に合った企業なのかもわかります。企業リサーチをする際は、以下の方法が効果的です。

  • 新聞やニュースでリサーチする
  • SNSでリサーチする
  • 本や書籍でリサーチする
  • 会社説明会・業界研究セミナーを利用する
  • OB・OGから直接話を聞く

複数の手段でリサーチし、多角的な情報を得ましょう。

STEP3.応募書類を作成・送付

応募先の企業に目星がついたら、応募書類の作成・送付を行いましょう。転職に必要な書類は、主に「履歴書」「職務経歴書」の2つです。応募書類は企業が転職希望者のことを知る最初の手段なので、自分を魅力的にアピールできるように作成しましょう。

また、在籍中と退職後では書類の書き方に違いがあります。基本的な記載項目を確認しておくことも重要です。

STEP4.面接・筆記試験

書類選考に受かった次のステップは、「面接」「筆記試験」です。筆記試験は実施する企業としない企業に分かれますが、面接に関しては多くの企業が実施するため、事前対策が必須になります。面接対策を1人で行おうと思っても相手が居なかったり、対策の仕方がわからなかったりする場合は、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェント「ヒューレックス」では、キャリアアドバイザーの面接対策を無料で受けることが可能です。面接時のマナーや、企業ごとの対策方法などのアドバイスを知ることで、転職の成功率アップにもつながるでしょう。

 

STEP5.内定・退職関連の手続き

選考が終わり、無事に通過すると企業から内定通知がきます。内定が決まった段階で、現職の退職手続きを進めていきましょう。内定から退職手続きのスケジュールは以下の通りです。

  • 退職の意思表示(1〜2ヶ月前)
  • 退職届の提出(1ヶ月前〜2週間前)
  • 業務の引き継ぎ(退職日1ヶ月前〜3日前後)
  • 退職日当日

 

退職の意思表示

退職の意思を直属の上司へ伝えましょう。内定先の入社日ギリギリではなく、1〜3ヶ月前に余裕を持って伝えるのがマナーです。この段階で詳しい退職の段取りや日にちを上司と相談します。

退職届の提出

退職日が確定したら、1ヶ月前か遅くても2週間前までには退職届を提出します。企業ごとに退職届の様式が異なるので、事前に確認しておきましょう。

業務の引き継ぎ

退職届が問題なく受理されたら、自分が担当している業務の引き継ぎを行います。引き継ぎを行うポイントとしては、「中途半端に引き継がない」「自分が居なくても仕事が回るような形で引き継ぐ」ことです。

退職日当日

退職日当日には、貸与品や支給品の返却、必要書類の提出を行います。また、今までお世話になった社内の人や取引先の人にお礼の挨拶をしましょう。最後に、社内でやり忘れたことがないか、忘れ物がないかを念入りに確認し、退職手続きは完了です。

在籍中の転職活動は転職エージェントの利用がおすすめ

働きながらの転職活動は、想像以上に労力と時間がかかります。転職したい気持ちはあっても、転職活動が思うように進まず挫折してしまうケースも少なくありません。

転職エージェントを利用すれば、応募先企業のリサーチから企業とのやり取りまで一貫してサポートしてくれるので、忙しい人でも効率よく転職活動が可能です。また、書類の添削や面接対策などのサポートもあるため、より内定に近づくことができます。

「転職をしたいけど時間がない」「転職活動がバレるリスクを減らしたい」人は、ぜひ転職エージェント「ヒューレックス」の転職無料相談を検討してみてください。無料相談

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この記事の監修

須賀川 敏哉

神奈川県出身。早稲田大学卒業後、大手証券会社に入社。人材業界では、通算20年以上のキャリア。10年間の証券営業を通じ、経済や景気動向、企業動向の見方を養う。 大手総合人材サービス会社では、首都圏拠点立ち上げ、新宿・丸の内支店長、金融・外資部長、東京本社エリアディレクターを歴任。 ヒューレックスでは、転職支援を中心に、コンサルタントとして幅広い職種と年齢層に対応。

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